品質への取り組み
品質方針
品質方針について
ウェルネオシュガーグループは、「安全」な製品とサービスの提供を通じて、「安心」をお客様にお届けすることで、お客様の満足と信頼を積み重ね、持続可能な社会の実現に貢献します。
安全・安心な製品をお届けするために~それぞれの思い
ウェルネオシュガーグループで製造する砂糖は、原材料として国内外から調達した原料糖を使用しています。
産地により色など性状が異なる原料糖から常に同じ品質の砂糖を製造するために、工場で徹底したプロセス管理を行うとともに、全社的な品質管理体制を整え、お客様に対し生活必需品である安全な砂糖を安定的に供給することで、社会的責任を果たしていきます。
バリューチェーン
企画・開発
市場ニーズや技術を踏まえ、
新しい製品や製造方法を考案・設計
品質・安全・コスト・風味などを
総合的に検討し、製品化

調達
輸入原料糖
オーストラリアやタイなどから
原料糖を輸入
国産原料糖
鹿児島県・種子島や沖縄県の
サトウキビ、北海道のてん菜(ビート)
から作られた原料糖を購入
生産
原料糖を精製
精製糖を包装
製品を保管
販売・物流
全国の販売網を通じて
家庭用・業務用の製品を
販売

消費
製品を
お客様のもとへ

生産拠点
ウェルネオシュガーグループにおいて5か所ある砂糖の生産拠点は、日本各地にバランスよく配置されており、様々な種類の家庭用・業務用製品を生産しています。
さらに、安全・安心な製品づくりの体制としては、各生産拠点において食品安全マネジメントシステムに関する国際規格である「FSSC22000」の認証を取得しているなど、食品安全の徹底、継続的な改善に取り組んでいます。

中部工場
主な生産品目:上白糖・グラニュ糖・中ザラ糖・三温糖・白ザラ糖・液糖など
中部圏を中心に、業務用砂糖の製造・供給に強みを持つ工場

関西工場
主な生産品目:上白糖・グラニュ糖・中ザラ糖・三温糖・氷砂糖・きび砂糖・液糖など
精製糖と氷砂糖を一貫生産する国内唯一の工場

九州工場
主な生産品目:上白糖・グラニュ糖・中ザラ糖・三温糖・花見糖・きびオリゴなど
精製糖と国産さとうきび原料糖を100%使用した花見糖等を生産する南九州唯一の精製糖工場

新東日本製糖[グループ会社]
主な生産品目:上白糖・グラニュ糖・中ザラ糖・三温糖・白ザラ糖・きび砂糖・フロストシュガー・液糖など
DM三井製糖(株)・大東製糖(株)との共同生産工場

太平洋製糖[グループ会社]
主な生産品目:上白糖・グラニュ糖・三温糖など
塩水港精糖(株)・東洋精糖(株)・フジ日本(株)の3社による共同生産工場
品質への取り組み
食品安全・品質認証の取得について
ウェルネオシュガーグループでは、国際規格のFSSC22000(食品安全マネジメント)やISO9001(品質マネジメント)の認証を取得し、品質管理の徹底、継続的改善への取り組みにより、安全な製品・サービスの提供に努めています。
中部工場
ISO9001(品質マネジメント)登録日:2002年8月23日
FSSC22000(食品安全マネジメント)登録日:2012年4月19日
関西工場
FSSC22000(食品安全マネジメント)登録日:2016年3月11日
九州工場
FSSC22000(食品安全マネジメント)登録日:2021年4月9日
品質管理体制
品質管理部門では、製品の成分分析・微生物分析などあらゆる角度からの検査を行い、お客様の信頼にお応えしています。
コンピューターによる中央制御
製造部門では、安全な製品を安定供給するために、厳しい目をもって24時間体制で生産プロセスを監視しています。
品質検査
製品の安全性と品質を確保するため、微生物検査など厳格な品質検査を実施しています。
人材教育
品質管理体制の高度化には、従業員一人ひとりの意識と知識の向上が不可欠と考え、継続的な人材教育に取り組んでいます。
品質保証会議の開催
当社では、品質向上に向けた取り組みの一環として、各工場の品質担当者が参加する「品質保証会議」を毎月開催しており、品質管理に関する改善活動や事例、ノウハウを相互に共有する場となっています。
これにより、工場間での知見の水平展開を促進するとともに、安全に対する意識の向上や技術力の強化につなげています。
用語説明
| 用語 | 概要 | 主な対象 | 目的 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ISO9001 | 品質マネジメントシステム(QMS)に関する国際規格。組織が顧客満足を高めるための品質管理体制を構築・維持するための要求事項を定めている。 | あらゆる業種・組織 | 製品・サービスの品質を安定的に提供し、顧客満足を向上させる。 | PDCAサイクルによる継続的改善、顧客要求への適合、リーダーシップ重視。 |
| ISO22000 | 食品安全マネジメントシステム(FSMS)に関する国際規格。食品チェーン全体で安全な食品を提供するための仕組みを定めている。 | 食品関連企業(製造、流通、包装など) | 食品安全リスクを体系的に管理し、消費者の健康を守る。 | HACCP原則とISO9001のマネジメント要素を統合。サプライチェーン全体を対象。 |
| FSSC22000 | ISO22000をベースに、さらに詳細な前提条件プログラム(PRP)要求事項を加えた認証スキーム。GFSI(世界食品安全イニシアチブ)に承認されている。 | 主に食品製造・包装業 | ISO22000を補強し、国際的な取引で認められる食品安全保証を確立。 | ISO22000+ISO/TS 22002シリーズ(PRP)+FSSC追加要求で構成。 |
| HACCP | 「危害要因分析・重要管理点(Hazard Analysis and Critical Control Points)」の略。食品の製造工程における安全管理手法。 | 食品製造・加工業 | 化学的・生物的・物理的観点からの危害要因を予防的に管理する。 | 各工程でのリスク分析と管理点の設定が特徴。ISO規格ではなく、手法の一つ。 |
補足説明
- ISO9001 は「品質」を中心にした管理規格で、食品業界以外でも広く使用されます。
- ISO22000 は「食品安全」に特化し、HACCPを包括的に取り入れています。
- FSSC22000 は ISO22000 を国際商取引レベルで強化したもので、グローバル企業間の信頼性が高いです。
- HACCP は認証ではなく、食品安全を守るための「考え方・仕組み」であり、ISO22000の中核要素でもあります。
工場における品質対策について
製品包装場入場時の
異物混入防止
製品包装場へ入場する前に、ネット帽、工場内使用限定の作業服または白衣を着用し、
粘着ローラーがけ、手洗い、アルコール消毒、エアシャワーを行い異物混入を防止します。
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手洗いルール等の掲示
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手洗い、アルコール消毒設備
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エアシャワー室
金属検出機によるチェック
製品の安全性と品質を確保するため、製造工程において高精度な金属検出機を導入しています。
金属検出機は、製品中に混入する可能性のある金属異物を高感度で検出し、もし金属異物を検出したら即座にラインから除去します。
金属検出機
お客様相談室
お客様にご満足いただくために
~お客様相談室の取り組み~
お客様からの商品に関する様々な声を真摯にお聴かせいただく場として、当社ではお客様相談室を設けています。お客様相談室では、関係部門と連携して商品に関する知識の情報収集・整理を行うほか、接遇についても日々研鑽に努め、一人ひとりのお客様にご満足いただけるよう、「適時に」、「誠実に」、「丁寧に」、を基本にお客様の声への対応を行っています。また、いただいた声はセキュリティシステムを備えた自社のシステムに全て入力し、関連部門と共有・連携することにより商品の品質向上に役立てるとともに、商品に関してご指摘をいただいたお客様へは、報告時に私どもの対応についての満足度を伺うアンケートを実施し、お客様相談窓口の対応品質の向上にも努めています。
お客様から指摘をいただいたご意見は、右記のサイクルで製品・サービスの向上・改善に役立てています。