


どっちが重い?
お砂糖を混ぜてセパレートドリンクを作ってみよう!

みんな、「セパレートドリンク」って知ってるかな?

カフェなんかで出てくる、きれいに層が分かれてる飲み物ね。
おうちでも作れたら楽しそう!

難しそうだな。ぼくにも作れるかな…?

大丈夫!コツが分かれば簡単だよ。
重いもののほうが下に沈んで、軽いものが上にくるのはわかるよね。
これをうまく利用したドリンクなんだよ。

保護者様へ
この実験は電子レンジを使います。加熱された容器は火傷の危険もあるため、必ず大人がそばについて、注意しながら行ってください。
動画でつくり方を見てみよう!

今回使うお砂糖:グラニュ糖

セパレートドリンクは白砂糖などいろいろな種類のお砂糖で作れますが、グラニュ糖はクセのないスッキリとした
材料 (それぞれグラス1杯分)
A: フルーツソーダ
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シロップ 大さじ1~2
(グラニュ糖と水を「1:1」の割合で混ぜ合わせて作ります。) -
お好みのジュース 70cc
(果汁100%で、色が濃いほうが層がきれいに表れます) -
炭酸水 70cc -
氷 適量
B:オレンジティー
-
シロップ 大さじ1~2 -
オレンジジュース 100cc
(果汁100%のほうが層がきれいに表れます) -
アイスティー 50cc -
氷 適量
C:カフェオレ
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シロップ 大さじ1~2 -
牛乳 100cc -
アイスコーヒー 50cc -
氷 適量
用具
-
耐熱容器 -
計量カップ -
グラス(細めで透明度の高いグラスのほうが、層がきれいに表れます) -
ストロー


いろいろなセパレートドリンクを作ってみよう!
はじめは炭酸水を使ったフルーツソーダだよ。
フルーツソーダの作り方
①まずはシロップをつくります。耐熱容器に同量のお砂糖と水を入れて軽く混ぜたら、ラップなしで600wのレンジで20秒加熱します。加熱が終わったらかき混ぜて、お砂糖がまだ溶けていない場合は、さらに20秒加熱します。お砂糖が溶けたら、そのまま冷まします。

このシロップは他のセパレートドリンクでも使うから、まとめて作っておくといいよ。グラニュ糖と水は「1:1」の割合。あまさの好みや何杯分作るかによって、量を調整してね!シロップを作るかわりに市販のガムシロップを使ってもいいよ。
②グラスにジュースと①のシロップ(大さじ1~2)を入れて、よく混ぜます。
③②のグラスいっぱいの氷を入れます。
④炭酸水を氷に当てるようにして、そっと流し入れます。


氷に当てながら炭酸水を入れるのがポイント!
炭酸水が直接ジュースに触れると、全体が混ざったり、泡だったりするから注意してね。ゆっくり、そっと注いでみよう。
⑤かき混ぜる用のストローを差して、できあがりです!


わー、きれいな色。シュワシュワ出てる炭酸の泡もかわいい!

ぶどうジュースみたいな濃いめの色のジュースで作ると、色がしっかり分かれてキレイだよ。
いろいろなドリンクを使ってアレンジしてみよう!

作り方の基本は、下層にしたいドリンクにシロップを加えることだよ。次は、ジュースが上になるオレンジティーを作ってみよう!
オレンジティーの作り方
①フルーツソーダと同じように、下層にくるアイスティーにシロップを入れて、よく混ぜます。
②①のグラスいっぱいの氷を入れたら、オレンジジュースを氷に当てるようにして、そっと流し入れたらできあがりです。

さらに、オレンジジュースの上に炭酸水を注ぐと、3層ドリンクも楽しめるよ!

よーし、次はわたしの出番!カフェで出るようなおしゃれなカフェオレを作ってみようかな。
カフェオレの作り方
①下層にくる牛乳にシロップを入れて、よく混ぜます。
②①のグラスいっぱいの氷を入れたら、アイスコーヒーを氷に当てるようにして、そっと流し入れたらできあがりです。

アイスコーヒーにシロップを入れて、牛乳を上から注げば、上下反対のカフェオレになるんだよ!
カラフルなセパレートドリンクで、おうちパーティーを盛り上げよう!
お友だちと集まってパーティーするときに、こんなセパレートドリンクが出たら楽しめること間違いなし。
春はイチゴをたっぷり入れたイチゴスカッシュ、夏はミントやレモンを飾ってさわやかなソーダに。秋にはブドウやオレンジなど濃いめのジュースを重ねてハロウィン仕様に、冬はフルーツいっぱいのフルーツポンチ風ソーダでクリスマスパーティーのデザートに。
いろいろな組み合わせを楽しんでみてください。


わーい!これならぼくでも作れそう!

いろいろな飲み物で試して、きみだけのオリジナルドリンクを作ってみてね。

セパレートドリンクの秘密
セパレートドリンクは糖度(=液体にお砂糖が溶けている量)の差を利用して層を作りだしています。
お砂糖を液体に溶かしても、消えて無くなったわけではありません。
液体の中で目に見えないくらい、とても小さな粒となって存在しています。
同じ液体を同じ量(cc)で比べてみると、お砂糖を溶かしたほうが重たく(比重が大きく)なります。
だから、お砂糖を加えた液体を下層にして上からお砂糖を入れていない液体を注いでも、お砂糖を加えて重たくなった液体の方が沈んだままとなり、混ざらずにキレイな2層のドリンクができあがるのです。
加えるお砂糖の量を減らしたり増やしたりして、いろいろなカラフルドリンクを作ってみよう!


重さは小学3年生から、質量や比重は中学生から学び始めます。見た目は似たような「飲み物」にも重さや濃さの違いがあるんだということに、身近なものを使って気づける楽しい実験としておススメです。